The sun rises again.

フィクション

我が家にて

私はこの3月が終わると社会人一年生として、世の中でやっていくことになっていて、学生としての休みはこれが最後である。周りをfacebook等で見渡すと皆沖縄だの北海道だの海外だのに旅行に行っていて、最後の学生としての休み、言い換えれば何も考えずに休め…

区切り

先日、大学院の卒業式があった。本当はこの手の行事物はあまり参加したくはないのだ。節目が来たからと言って、特に新しく私ができることが増えたわけでも何でもないし、時間と移動する体力を奪われてしんどいだけだ。 しかし母親が実家からわざわざ出てきて…

結婚式

先日人生で初めての結婚式に出席した。 結婚するのは、今度働くことになる会社の社長さんである。今まで結婚式に参加したことがなかったので、誘われたときには、ついに結婚式に出られる、という興奮で即是に参加します旨を伝えたのであったが、日にちが迫っ…

ホワイトデーのお返しをしなくてはならない。そう気がついたのは、すでにホワイトデーがとっくに過ぎた3月半ばであった。そもそも、バレンタインデーとか、ホワイトデーとか、ハロウイーンといった行事に対して、あまり関わりのない人生であったため、日付を…

「京都から離れるの。寂しいものですね。」 「はあ。」 「今度はどこに行かはるんですか?」 「大阪です。」 「大阪!東京京都ときて今度は大阪ですか!いろいろ行かはりますね。次は北海道かな?」 「はは。ことによると沖縄かもしれません。」 「でもあれ…

進行よし

久しぶりに香川に居る母方の祖父母の家に行った。仲が悪いというわけではないのだが、ただ物理的に香川が遠いという理由によって、あまり顔を見せる機会がなかったので、就職という節目で一回会いに行ったらどうか、という話になった。 松山から特急しおかぜ…

彼女は仕事ができない

スーツを買いに行った。地元の商店街に入っているチェーンの店で、以前京都でも数回そこでスーツを仕立てたことがあり、その時の価格と形が気に入っていたので今回もそこで買おうと思ったのである。 びっくりしたのは、夏に入っていたはずのサイズが入らず、…

インフルエンザ

その日は久しぶりに高校の同期と旅行に出かけていた。 学生最後の休みを故郷の四国で遊ぼうと企画された旅行で、前々日には市内を駆けまわって松山城、分校ラーメン、母校、そして道後温泉と飛び回り、前日はレンタカーを借り、四万十川で川遊びをしたあと高…

学びについて 2

2017年2月25日、晴れ。 前日に高校の同期とたらふく飲んで、食べて、そして気づいたら私はベットで、彼はこたつで寝ていた。部屋の立派さは変わったけれど、やっていることは学部の2,3年の頃と何も変わっていないことを発見して、彼とは年をとってもこうやっ…

学ぶということ

昨日は彼女の研究室の先生と、学生と飲み会。先生がとても飲む人だと聞いていて僕を潰すつもりでいるというのを聞いていてビビっていたけれど、気づいたら僕の方から楽しくなって、ぐいぐいと飲んでしまっていた。やはり楽しくなると、限度とかそういうもの…

がまん

最近我慢が全くできなくなっていることに私は気がついた。晩御飯を作りながらつまみ食いは当たり前。やるべきことをほっておいてやりたいことばかりする。人と会う予定を立てれば予定の当日になるととたんに会いたくなくなって、気がついているのにもかかわ…

うそつき

また一つ、嘘をついてしまった。今日は京都マラソンがあって、それに僕は参加する予定だったのだ。しかし、直前になって、どうでも良くなってしまった。別に43キロ弱を走ることに、なんの意味があるのだろうか。みんな馬鹿みたいに朝っぱらから集合して、幹…

盛りだくさん

前回の日記からまた一週間が経ってしまった。今週は色々と山盛りだったので、日記を書いている暇がなかったように思う。実にたくさんのことが決まったり、起こったりした。一つには来年からの仕事が確定した。まだ前の内定先に断りの連絡をしていないので、…

特にありません。

気づいたら5日も日記を書いていなかった。やはり継続することは苦手だ。まあまず持ってして日記という物自体が自己満足意外の目的では、通常書かれないものであって、本来の僕は日記を必要としていないのかもしれない。というのは、今まで小中高大と生きてき…

庭の美しさ

前日に、Y氏から連絡があった。明日京都に紅葉狩りに行くから一緒に狩らないかとのことである。正直僕はその時点でかなり酔っ払っていて、明日もこれが残るだろうから、あまり家から外に出たくはなかったのだけれど、断るのもあれだったので、昼から一緒に出…

自由と告白

昨日届いたJSミルの「自由論」を読む。一行一行が刺さる文章で、刺激的かつ内容もとてもおもしろくて、一気に読んでしまった。 多数派の感情が依然として純粋で激しいところでは、少数は多数に従うべしという要求はほとんど弱まるところが無いのである。強制…

僕の大好きな青髭

この世界はピラミッドの集まりだ。生まれ落ちた途端から、俺達はピラミッドに圧しひしがれている。家柄のピラミッド、貧富のピラミッド、能力のピラミッド。そして、幼稚園から大学へと連なるピラミッドの階段を、一段一段登るという形でおれたちは成長し、…

研究室に行かない

昼頃に起きる。前日少し酒を飲みすぎた。原因は、一週間ほど前に半分ほど飲んだコノ・スルの赤ワインが残っていて、このままではだめになってしまうからいっその事今日全部飲んでしまえ、と思ったことにある。どうせなら炭酸も飲みたいなと思って500mlのロン…

新しい習慣

この間、仕事についてお話をして元気が出たのもあって、精神がだいぶ落ち着いたように思う。足をけがしてランニングできなくなって体力が余っているから元気が出たのかもしれないけれど、僕の感覚としてはこれは明らかに精神の作用であるように思える。ざっ…

同期に対して思うこと

おそらく彼は鬱なのだろう。かれこれ長いこと大学で彼の姿を見たことはない。 去年からその兆候はあった。大学院の授業では、ちょくちょく姿を見ていたが、ゼミの発表を見ている限り、自分の研究は殆ど進んでいないようであった。 教授が、いいように言えば…

仕事と生きること

内定先をかえようと思い、都合をつけてもらって、新しく行きたいと思っている会社の代表数名の方と会ってお話兼飲み会に参加した。 はじめはとても緊張して、上手く喋れなかった。僕を紹介してくれた人もなんとなく緊張していて、それが伝わったのかもしれな…

右足のことを考える日

最近ちょっと太ったように思う。ズボンを履いても少しふくらはぎのところが張っているように感じることが多い。体重で言うとそれほど変わっていないので、筋肉がなくなって脂肪に置換されているのだろう。 理由は簡単で最近食べ過ぎなのである。そして飲み過…

今日は良い日。

昨日とある友達と久しぶりに会った。前に会ったのは僕が就活をしているときであったから、かれこれ4,5ヶ月ぶりだろうか。前あったときよりも少し痩せて見えた。 彼女は前の職場で上司にいじめられて(そういうと彼女はそれは違うというだろうけれど、客観的…

最近の出来事

朝からとても寒い。もう京都の秋は終わったように思える。とても寒い。布団から出るのが億劫になってきているのを感じる。時間は11時を過ぎている。お昼過ぎからのゼミに出るために体を起こす。シャワーを浴びて、服を選びながら、ここ数日にあったことを考…

生きる目的

彼女は言う。「何も残らないものなんて無い。」「何があって欲しいか、自分がどうなりたいか、それが大事なんだよ。」「明るく前向きで居たいから。それにはなんでも楽しむこと、が信条だから。」何かを残すために生きているわけではないし、自分がどうなり…

神経衰弱

最近何もしないということに耐えられない。何もしないというのは、本当に文字通りなにもしないというというより、生産的なことをせずに遊んだりするという意味あいである。要するに「パーッと遊ぶ」ができない。 昔は遊ぶとなったらやりたいことがいくらでも…

僕にできること

風邪もすっかり回復して、動き回る元気ができたので最寄りの駅のパン屋まで散歩。小さな地元のパン屋さんというまあ別に取り立てて美味しいわけでもなく、かと言って気取った値段でもない、実に庶民的(という表現が良いのかどうかはわからないが)なパン屋…

kaze

昼前に起きて今日もランニング。10キロ。左足が痛いのもちょっと治ってきて、少しスピードを上げても走れるようになってきた。その後は、珈琲屋にいってランチをして、授業。言語学の授業である。潜りの授業なのだけれど、話をしている先生がとてもたのしそ…

悪意

昨日あったことを書きたかったのだけれど、先程起こったことが僕の中で収まりがつかないので書く。 ランニングして帰ってきていると、目の前に車椅子に乗った爺さんがいた。彼は煙草を吸っていて、それを道端に投げたのだ。そして僕はそれを見た。 僕は基本…

いいやつは死んだ奴らさ