The sun rises again.

フィクション

中ノ島の美術館

週末大阪に出かける用事があったので、大阪の中ノ島にある国立国際美術館に行ってみようと思って、早めに家を出た。

国立国際美術館は何回か行こうと思ったことがあったのだけれど、風邪を引いてしまったり着いたはいいものの展示の改装中で見れなかったりで一回も見れていなかった、ちょっと相性の悪い相手である。今回はちゃんと自前に調査をして、何をやってるか把握したうえで向かっているので、抜かりはない。

 

外にでると、そこは夏だった。京都の夏だ。

暑くて、湿度が高くて、まるで水中を歩いているようなおもたーい空気が漂う。

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自転車を大学に置き忘れてしまったので、歩いて出町柳駅まで。途中で下鴨神社糺の森を通る。久しぶりに来た糺の森はすっかり夏の雰囲気であった。新緑がとても綺麗だ。

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京阪電車に揺られて50分ぐらいすると、淀屋橋駅。またそこから20分ぐらい歩いて、国立国際美術館に到着した。

www.nmao.go.j

回想(Recollection)をテーマとして、「行為\痕跡」「記憶/歴史」「運動/空間」という3つのキーワードと関連付けながら所蔵作品を紹介します

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印象に残ったのは、ヴォルガング・ティルマンスの「自由な泳ぎ手」という作品。

大きなキャンバスに流線が描かれだ作品なのだけれど、力強さとそして気持ちよさ、爽快さを感じられてみていてとても気分が良かった。

また、同名の作品が2つ並べられていたのだけれど、右側のほうは緑色で描かれていて、中央部分が少しぼやけているのに対して、左側の作品は赤色でそして下から上へと向かう流線がくっきりと描かれていて、前者はなんとなく暖かさというか落ち着き、思慮を感じるのに対し、後者は勢いだったりはっきりとした決断を感じさせるものだった。同じ流線をモチーフにしていても全く感じる印象が異なって、とても楽しかった。

 

その後は久しぶりにあう友達との飲み会。もうかれこれ5年以上の付き合いになったネットで知り合った友人なのだけれど、やっぱり気が合う友達と会って話をしながらお酒を飲むのはとても楽しい。良き金曜日でした。