The sun rises again.

フィクション

会社

今日、朝7時頃に起きてああ今日も会社に行かなくてはだめだと思った瞬間に、とてつもなく会社に行きたくないしまったくもって頭は働かないしもうこれはだめだと思って、会社を休んだ。

「体調不良により本日はお休みさせていただきます」

僕が所属している会社はそれはそれは自由な環境で、基本的に朝は昼までなら何時に来てもいいし、8時間働いたら帰っていいし、休日出勤もない。素晴らしい環境である。しかしその一方で、正社員ではない被雇用者は実力がなければ無慈悲に解雇されるし、残業がないと言ってもやるべきことは降ってくるし、そしてそのやるべきことを自分で作成する必要もある。ぼーっとしていると自分がやる仕事がなくなるのだが、そうやってぼーっとしていると私がやった仕事がないことが判明し、そして私は用無しになってしまうすなわち解雇である。

はじめはこの環境は自由に仕事ができて素晴らしいと思っていたが、仕事の内容が僕が本来想定したこととずれて来ていることや、仕事の内容がとても泥臭くそして僕の頭をかき回すようなものなので(要するに僕がこの仕事が苦手なのだ)、次第に耐えきれなくなっていっているのを感じるのだ。

多分どの会社に行こうとも同じことは起こるのだろうけれど、今の僕には少々つらい。