The sun rises again.

フィクション

神経衰弱

最近何もしないということに耐えられない。何もしないというのは、本当に文字通りなにもしないというというより、生産的なことをせずに遊んだりするという意味あいである。要するに「パーッと遊ぶ」ができない。

昔は遊ぶとなったらやりたいことがいくらでもあった。ゲーセン、カラオケ、野球、ゲーム…。やりたいことは無限にあるけれど、時間とお金がない。そういう状態だった。

しかし最近はそうやって湧き上がる娯楽が無い。あるのは勉強もしくは読書。しかも読書と言っても少し気合を入れないと行けない本しか読みたくない。それは多分時間が無為に過ぎていくのが耐えられないからである。どれだけ必死に勉強して本を読んだところで、時間はすぎるしそれが無為な時間になることも当然あるだろう。逆に言えば別にかしこまった本を読まなくったって、それが有意義な経験になることもある。そんなことはわかっているが、できない。そして楽しくない。

そして実際に勉強とか本を読んでいるときに果たして本当に集中できているかというとそれはまた別問題であって、よくあるのは数ページ進んでから内容が何だったのか全く思い出せ無いというパターンである。どうしてこうなってしまったのか。謎であるが現状はこうだ。僕は神経衰弱。

神経衰弱少年となってしまったわたしにできることはなんだろう。とにかく思いつめれば治ったと坂口安吾は書いていた。考えすぎると病弱になって死ぬぞと夏目漱石は書いている。どうすればよいのだろう。とりあえあず坂口安吾っぽい解決を目指す。修行。修行。