The sun rises again.

フィクション

休日

久々に先輩たちと飲み会だった。

一人はたまにと言うか最近一緒に仕事をしたりしていて、それなりに顔を合わせることもあるから、あまり久々という感じはなかった。もう一人は今は和歌山で教員をやっていて、時々流れるSNSの情報を見ていると、なんだか疲れているんだろうなというのがいつも感じられていて、正直大丈夫なのかなと思っていた。

いつも僕は待ち合わせに遅れる。遅れるというか、OnTimeで行くので、大抵の場合ちょっと遅れるのである。でも昨日は集合時間15分前につくように見計らって、バスに乗った。バスが遅れるであろうことを考慮して、20分前につくバスに乗った。

待ち合わせにゆったりと向かうのはいつぶりだろう。と思いながらバスに揺られ、河原町高島屋の前についた。少しすると、先輩がやってきた。

その背格好はどこか痩せたように見えた。僕より身長が10センチ弱ぐらい高いはずなのだけれど、その日はあまり変わらないように思えた。

ランチをして、お茶を飲み、買い物をして、飲み会。いつもの流れ。でも僕たちはもう去年の僕達ではない。先輩は働いていて、仕事上の悩みを抱えている。それは休日にあったときに、心のそこから休日ができないほどに。

多分だけれど、遊んでいても仕事のことをどこかで考えているんだと思う。僕の知っている先輩より少し無口で、しんどそうだった。そういうことを考えながら飲むお酒は、いつもより染みてそして美味しくないように感じられた。