The sun rises again.

フィクション

君、からかっちゃいけない。僕だって、毎日酒を飲んでそして寝ているだけじゃないんだよ。たまにはこうやって、まじめに勉強したりもするさ。そう、ちょっと人と比べて、酒を飲む機会が多い、だたそれだけなんだ。

ざっと言って今日は、なかなかの進捗だったよ。でもね、もうちょっとやるんだ。そうもうちょっと。もうちょっとだけ。

「僕はね、ともかく、もうちょっと、残りますよ。僕はね、仕事があるのだ。僕はね、ともかく芸人だから、命のとことんの所で自分の姿を見凝みつめ得るような機会には、そのとことんの所で最後の取引をしてみることを要求されているのだ。僕は逃げたいが、逃げられないのだ。この機会を逃がすわけに行かないのだ。もうあなた方は逃げて下さい。早く、早く、一瞬間が全てを手遅れにしてしまう」